私学共済積立貯金のメリット・デメリット【大学職員の特権】

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私学共済積立貯金とは【大学職員の特権】

私学共済積立貯金とは、一体どんな制度?
実際、お得なの?やった方がいいの?

今回は、現役大学職員かつ実際に私学共済積立貯金を利用してきた立場からこのような疑問に答えていこうと思います。

まず、私学共済積立貯金とは、大学職員をはじめ、学校法人に勤務する教職員だけが利用できる積立貯金です。(そのままですいません・・・)

毎月給与天引きで運用資金を積み立てていく投資手法であり、天引きされる積立金以外の手数料等は一切かかりません。(無料)

ちなみに、「私学」とあるように、正確にいうと、こちらは私立学校の教職員のみが利用可能であり、国公立大学の方は、文部科学省共済積立貯金制度といった別の制度が用意されています。

どちらにせよ学校法人に勤務している方しか加入できないという意味で、確かに「大学職員の特権」とも言える制度ですね。

制度こそ違えど、ほぼ同様の制度と考えていただいて結構です。

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なお、利用イメージとしては、以下の通りです。

申込

月々(+ボーナス時)の給与から指定した金額が天引きされる(→積立金)

半年毎に利息が入金される

必要に応じて、積立金を払い戻す

それでは、順に説明しますね。

1.申込

私学事業団では、前期(4,5月)と後期(9,10月)に新規の申し込みを受け付けていますが、全て所属する学校法人を通じて利用申請をすることになっています。

私学事業団の締め切りとは別に、学内締め切りを独自に設けているかもしれませんので、注意してください。

もしかしたら学校により福利厚生を担当する部署が異なるかもしれませんが、基本的には人事・総務・財務等、法人系の部署が担当していると思いますので、確認してみましょう。

なお、申し込みは非常に簡単で、書面にパパッと必要事項を書くだけです。(印鑑が必要である点に注意!)

何も恐れることはありません 笑

ただし、この申請の時点で、「毎月いくら積み立てるのか」「ボーナス時も天引きをするのか」を記載する必要がありますので、予め考えておいてください。

まずは生活に支障のない程度で積み立ててもいいですし、短期で積立額を増やしたい場合は、給与の大半を積み立てることも可能です。(実際、私は後者でやっていた時期もあります。)

2.月々の給与天引き

申込書に記載した金額が毎月の給料(申し込み内容により、+賞与)から天引きされていきます。

この積立金が運用されて、利益を生み出してくれるわけですね。

ちなみに、貯金ができない人ほど、この給与天引きというのは効果的ですよ。

何せ、自分の手元にお金が届く前に強制的に貯金してくれるわけですからね 笑

どんなに浪費癖がある方でも、自動的にお金をためることができるでしょう。

なお、この積立金は1000円単位で自由に決めることができます。

3.利息の入金

積立金の金額と積立期間に応じて、半年毎に、利息が振り込まれます!

投資をしていて、最も嬉しい瞬間ですね 笑

なお、肝心の利率ですが、時代には逆えず、残念ながら下落傾向です・・・。
遡って確認できる限りでも、以下のような下がりっぷり・・・

2010年頃:年利0.6%

2015年頃:年利0.5%

2016年以降:年利0.25%

これはちょっと残念ですね・・・

今後、なんとかして復活してくれればいいのですが・・・

4.積立金の出金(払い戻し)

コツコツ積み立てた積立金ですが、いつになったらそれが使えるようになるのかが気になりますよね。

投資の出口戦略は確認しておく必要があります。

結論から申しますと、毎月の給与から積み立てた積立金は、なんと必要になったタイミングで引き出すことが可能です。

さすがに普通預金のようにいつでも可能というわけにはいきませんが、月1回払い戻しをすることが可能ですね。

なお、これも大学によって学内締め切りが設けられている可能性はありますが、一番タイミングが悪い場合でも、2ヶ月以内には払い戻しを受けられると思われます。

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以上が私学共済積立貯金の概要です。

申し込みから、積立貯金の出金まで、イメージが湧いてきたでしょうか?

私学共済積立貯金のメリット

続いて、私学共済積立貯金のメリットについて説明します。

端的に言えば、私学共済積立貯金のメリットは以下の3点です。

1. 安全性の高さ
2. 少額投資可能
3. 短期で払い戻しが可能

まず、私学共済積立貯金は投資の中でもトップクラスに安全性が高いと考えています。

ほぼ全ての私立大学と関わりがあり、文部科学省所轄の特殊法人である私学事業団が直ちに破綻するとは思えませんし、実際の運用内容も国債などの公共債中心となっており、極めて堅実な運用をしています。

また、先ほど述べたように、毎月の積立額は1000円単位で決められるので、少額投資からスタートできるのも大きなメリットです。

私学共済積立貯金は、実は私が初めて投資した手法だったのですが、まずはお試しで投資に触れてみたいという方にもぴったりです。

そして、個人的に最大のメリットだと考えているのが、払い戻しがこまめにできるという点です。

様々な投資を行っていて再認識しましたが、すぐにやめられる(資金を回収することができる)投資ってなかなかないですよ。これは他の投資にはない大きなメリットだと感じるようになりました。

お金って、いつ必要になるかわかりませんよね。

余剰資金だと思って投資をしたのに、急遽、そのお金が必要になるケースもあると思います。
その場合、他の投資だと、払い戻しが難しかったり、払い戻しができても、ある程度の損を受け入れないといけないケースが多いです。

この点が難しくて投資に取り組めないという方も多いと思いますが、私学共済積立金の場合は、最長でも2ヶ月程度で払い戻しを受けることができるので、安心感がありますし、そこまで計画的でなくても、気軽に投資することができるのです。

※文部科学省共済積立貯金制度のほうは、加入後6ヶ月以降という条件があるらしいので、注意!

しかも、払い戻しに関して、手数料がかかったり、何らかの損失が出るといったことも一切ありません

これは本当にすごいですよね。
安心安全な投資の代名詞と言えば定期預金だと思いますが、それでさえ、1年とか決まった期間は払い戻しできないですからね。

使い勝手で言えば、定期預金よりも上なのです。

これだけでもすごく魅力的ですよね。

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私学共済積立貯金のデメリット

メリットとしていいことばかりを述べてしまったので、次はデメリットを述べたいと思います。

私の考えるデメリットとしては、主に以下の3つですね。

1. 全ての手続きを学校経由で行わなければならない
2. 申し込み時期が限定されている
3. 利率が下落傾向にある

まず、手続きを全て学校経由で行わないといけないこと、そして申し込みが半期に1回という点が少々煩雑ですね。

私は特に個人的な手続きを担当部署までいって行うのが面倒というか、同僚の目が気になって嫌でした 笑

また、思い立ったが吉日!のはずなのに、タイミングによっては約半年待たないといけないのは機会損失ですね・・・。

そして、普通預金なんかに比べれば全然いいものの、利率が下落傾向にあるのが辛いところですね。

私学共済積立貯金は、安全で取り組みやすく素晴らしい制度なのですが、いかんせん現在はそれほど儲からないので、皆さんに勧めにくいのが辛いところです。

何度も言いますが、普通預金に比べれば、すごい利率ですよ。(メガバンクの普通預金利率の250倍!!)

ただ、他の投資方法がたくさんある中では、ちょっと物足りなく感じるかもしれませんね。

大学職員は私学共済積立貯金をやるべきか

ここまでの内容を踏まえて、最後に「大学職員は私学共済積立貯金をやるべきか」を考えてみたいと思います。

結論として、私学共済積立貯金はこんな方に向いている投資方法でしょう。

・投資経験が少なく、まずは少額投資で投資に慣れたい。
・安定志向の方(絶対に損はしたくない方)
・投資を中断したり、払い戻しを頻繁にする可能性が高い方(生活に変動が見込まれる方など)

メリットを勘案すると、上記の方々はぜひ積極的に利用したい制度かと思います。

一度にまとめて投資できないことはデメリットですが、その分少額から安心して投資できますし、何より払い戻しが手軽にできるので、とりあえずで始めても後悔する可能性は極めて低いと思います。

まさにハードルが低い投資方法ですよね。

そして、投資初心者の方だけでなく、これから結婚・出産や引越など、ライフステージの変化が見込まれる方(支出の変動が見込まれる方)が、「落ち着くまでのつなぎ」としてやるのもありかなと思います。

すぐに使えるお金をある程度手元に残しておく必要がある方は、計画的に引き出すことができる積立貯金を普通預金の延長線として利用しておくと、効率的にお金を貯金しておくことができるでしょう。

逆にそういった方が、資金を拘束されやすい投資に手を出すと、必要な時にお金が使えなくなってしまいますから、注意してくださいね。

私学共済積立貯金が物足りないと感じたら・・・

私学共済積立貯金は堅実な投資方法です。

しかし、貯金という言葉からもなんとなく伝わるように、投資としては少々地味ですね。

実際、堅実ではあるものの、利益はそこまで大きくありません。

例えば、2020年時点の利率で考えると、100万積み立てたとしても、年間2,500円しか増えません。(税引前)

以前はもう少し利率が高かったのもあり、良かったのですが、今の利率だと、正直物足りないと思う方も多いと思います。(私もそれで、卒業したタイプです)

そこで、そのような方には、是非「社債投資」と「ソーシャルレンディング」をおすすめします。

それぞれ、私学共済積立金とは仕組みが異なるものですが、どちらも初心者向きであり、利率も私学共済積立金よりは高くなっています。

私学共済積立金によって投資に慣れてきた方や、この記事を読んで早くももっと上の投資をしたいと思った才能のある方(笑)はぜひ挑戦してみてくださいね。

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